1953年の設立以来、高品質なギター/ベースを作り続けているGuildは、設立70周年の節目を記念するGuild Special Run(GSR)シリーズとして世界70本限定の特別なD-55をリリースした。
D-55は1968年にGuildアコースティックの最高級カスタムラインとして誕生し、その後1974年に正規生産ラインに加えられたモデル。国内外の著名なアーティストに愛用されたことでその人気は不動のものとなった。
その後、一時は生産されない時期があったものの、2017年にファンの熱望に応えて復活。AAAシトカ・スプルース単板トップ、インディアン・ローズウッド単板バック&サイド、エボニー・フィンガーボード&ブリッジ、ニトロセルロース ・ラッカー・フィニッシュといった往年の仕様を踏襲しつつ、現代風にリファインされたモデルとして、現在もGuildアコースティックの象徴的なモデルであり続けている 。
日本国内への入荷が1本のみとなるGSR D-55 70th Anniversary Limitedは、Guildのマスタールシアーであるチャック・サンゾーニが監修し、厳選されたトーンウッドと昔ながらの製法に拘り、ニカワとニトロセルロース・ラッカーを用いて製作された。
まず目を惹くのが、Guildで最も有名な「Peak and G-shield」ロゴを冠したヘッドストック。ロゴをマザー・オブ・パールであしらい、マダガスカル・ローズウッドの突板をホワイトのバインディングで装飾することで、最高級のリミテッドモデルに相応しいルックスを備えている。
また、充分にエイジドされたアディロンダック・スプルースを採用したボディ・トップには、華やかなアヴァロンのロゼッタと、それにマッチするパーフリングが入り、ボディ内部のブレーシングにも手作業でスキャロップ加工されたアディロンダックのスプルースが採用されている。
サイド&バックには、 希少なローズウッド種材として知られるマダガスカル・ローズウッドを使用。1968年当時のD-55に使用されていたハカランダを彷彿とさせる木目とそのサウンドは、目と耳の肥えたアコースティック・ギター・ファンには堪らない仕様だ。
漆黒のエボニー指板の上に視線を落とすと、そこにはD-55の象徴であるアヴァロン×パールの「Vブロック」インレイ。そして12フレット部分には、このモデルだけの特別仕様となる“Winged G”の装飾が目に留まる。 それらの煌びやかな装飾が金色に輝くJESCAR "Evolution"フレットと相まって、より一層ゴージャスな存在感を放っている。
製造番号入りの認定証、製作に携わったビルダー達のサインプレートが付属。創業70年の歴史を持つGuildの集大成と称しても過言ではない、ルックス・サウンドともに極上の1本だ。
【主な仕様】
ボディ・シェイプ:D - ドレッドノート
ボディ厚:4インチ(101mm)~5インチ(127mm)
ボディ・トップ:アディロンダック・スプルース単板
ボディ・バック:マダガスカル・ローズウッド単板
ボディ・サイド:マダガスカル・ローズウッド単板
ネック:マホガニー、ウォルナット・センター・ストリップ
フィンガーボード:エボニー
弦長:25 5/8インチ(651mm)
ナット幅:1.11/16インチ(43mm)
チューニング・マシン:チューニング・マシン ゴトー® SE700 オープン・ギア
フィニッシュ:グロス・ニトロセルロース・ラッカー
付属ケース:Guild プレミアム加湿アーチトップ・ウッド・ケース
場所=ヤマハ銀座店